ミコブロ

何気ない日常で、その日その時、ふっと思いだした雑学をのせるブログです。

輪中のはなし

みなさまご覧くださりありがとうございます!

今日は輪中(わじゅう)について書いていこうと思います。
輪中という名前をお聞きになった方は多いのではないでしょうか?


輪中とは川の水位より低い土地にもみられる、堤防で囲まれた集落や土地を指します。
木曽三川(きそさんせん)と呼ばれる岐阜県の木曽・長良(ながら)・揖斐(いび)川周辺で見られます。屋根より高い壁に守られる、なんだか進撃の巨人みたいですね!

敷地も独特なかたちです。
洪水が起きると水びたしになってしまうため、盛り土や石垣を組んだりして、家全体の土地を高く作るようにしました。


また母屋のほか、水屋(みずや)といって,避難用に建てられた別棟も特徴的です。


水屋は敷地内ながら高台にあり、布団や米、舟などが内蔵されてます。
裕福な家庭に限られたので、無い家のほうが多かったようです。


無いご家庭は助命壇(じょめいだん)と呼ばれる避難用に土で盛られた高台や、
神社などに一時避難したそうです。


また稲は水が多くても少なくてもうまく育ちません。
ではどのように稲作をしていたと思いますか?

なんと土を掘り、堀田(ほった)と呼ばれる水路を作ります。
掘ったときの土を土台に、一段高いところに水田を作ったのです。
高いところから適度に水を流せるので、素晴らしい工夫ですね。


堀は田舟(たぶね)という稲や農具の運搬用に使う、小型の船で移動しました。
田舟は避難の時にも使われました。


今では土地改良により、堀田は不要のため復元されたもの以外はなくなりました。
しかし本当に昔の人々の土地を守る想いには頭が下がりますね。

日本の海岸のはなし

ご覧くださりありがとうございます!


みなさま海はお好きでしょうか?
私は好きです。嫌なことがあっても、海の波の音を聞いてるうちにどうでもよくなります。
海は偉大ですね。


今日は日本の海岸について、つらつら書いていこうと思います。
海岸には、自然海岸と人工海岸があります。


自然海岸は人の手が加えられてない、ありのままの海岸を残したものです。
人工海岸は、コンクリートで固められた堤防や防波堤などが設置された海岸です。


今回は自然海岸について書いていきます。

千葉県の九十九里浜は、フィリピンなど遠く離れた南の島から椰子の実などが
漂着することがよくあります。


これは暖流・黒潮にのってやってきます。
暖流にのってくるお魚は、カツオやイワシやサバ。
九十九里浜でもイワシが獲れやすく、地引き網漁が有名です。

九十九里浜のような海岸を砂浜海岸といい、
砂浜から沖まで海面が浅い遠浅(とおあさ)で、
地引き網漁は、海が浅く入り江が少ない漁場ならではの漁法です。


また九十九里浜は東京からのアクセスが良く、海水浴場として有名ですよね。
地引き網漁は漁業用としてではなく観光用に行われることが多く、
漁業をされていた方々も今では民宿など宿泊業を営んでおられる方が多いようです。

こちらは三陸海岸のイメージです。
見た目通り岩石(がんせき)海岸といいます。


ちなみに三陸海岸の名前の由来はなんだとも思いますか?


こちらは青森県・岩手県・宮城県をまたがった海岸なのですが、
かつての地名である、陸奥(むつ)・陸中(りくちゅう)・陸前(りくぜん)に
すべて陸(りく)という漢字が入っていたからだといわれております。


こちらでは北のオホーツク海からの寒流・親潮にのってくるお魚であるサケ、サンマ、イカなどがよく獲れます。


またギザギザした形の海岸はリアス式海岸といい、
もともと山や谷だった場所に上昇した海水が流れ込んできたので、
さほど削られなかったためか海岸線も海底面もV字型で、海底面が深いです。
なので漁港が作りやすく、漁業に向いた場所です。



また、入り江も波の音も静かなので、魚や貝や海藻を育てる養殖に向いています。
牡蠣、ホタテ、ワカメや昆布など美味しいものがいっぱいですね。


この二つの海流がぶつかる場所は潮目(しおめ)といって、どちらも多く獲れるうえに
かきまわされてプランクトンが多いので良い漁場になります。
三陸海岸や、茨城県沖もそうですね。


こうしてみると、ひと口に海岸といっても特色があって楽しいですね。
みなさまもぜひ、海へ行く際は各々の特色を楽しんでみてください!